2014年6月18日水曜日

しゃがみどき

パールシティーに引っ越してきてからの数ヶ月、

この静かな町で自分を見つめ直すときに


これから自分が本当にしたいことはいったい何か考えれば考えるほど

自分の未来や、

がんばってきたつもりの過去を疑い始め

一人もんもんとすごしてきた2ヶ月間。



正直、こんな自分でいることが苦しくて、いらだたしくて、泣きたくなって、

今までがんばってきた意味はなかったんじゃないかって落ち込むことが続く毎日で。

この現実から逃げたい、日本に帰れるものなら帰りたいと何度も何度も考えてきた私。



そんな私を一生懸命助けようとしてくれるデビンにも、期待の違いと男女の違いに腹が立っては、きつくあたってしまって。時間が経つのを待つばかりで。反抗期並みのぴりぴり感。笑 (ごめんねーでびん)



正直、自分でもどうしたらいいのかわからなくて、
26歳になってあらためて自分さがしを始めたわたし。


オハイオ行くまでの無職な3ヶ月、(8月)
いったい私には何ができるんだろう。
できることも、やりたいことも、見つけることが難しくて
ただただ、自分をせめてはため息ばかりついて。



そう考えていたときに
ふと、お母さんに昔言われた一言を思い出した。


    ”ふじかはライズボールだね”



 
(ライスボール=おにぎりではございません。にてるけど。笑)



”ライズボール”とはソフトボールの投げ方の一つで、最初は下をぐーんと飛ぶんだけどバッターがボールをうつ後半にはボールが上にギュイーンとあがるボール。


”いつも、はじめはできないことに泣いてばかりだけど、泣くだけ泣いたら、必ず自分で立ち上がる力があると。”つねに尻上がりの人生でよい!”といってくれた。


小学校1年生から2年生まで登校拒否で両親を悩ませたことがあった。
毎日ぎゃーぎゃー泣いてはお母さんに手をひっぱられて通った学校までの道のり。学校の先生にも、両親にもたくさん迷惑をかけてみんながお手上げだった。でも、自分でもどうしたらいいのかわからなくて、ただただ弱い自分が大っ嫌いだったあの日。






でも、泣くだけ泣いたらある朝をさかいに、

「ふじか、自分で学校行く!」と立ち上がったあの日。大好きだった忍たまらん太郎の歌をなんども歌いながら後ろを振り向かないようにひたすら歩いたあの日のことを、昨日のことのようにおぼえている。

お母さんはびっくりして学校までのみちのりをずっと富士香にばれないようについてきたと。うれしさのあまり、今度はお母さんがたくさん泣いたよって話してくれた。


小学校5年生になって、泳げないことがきっかけで学校に行きたくないと泣いてばかりいたあの日々。スイミングの日には自然と頭やおなかが痛くなってお母さんに迷惑をかけた時期があった。「この世の中からスイミングなんてなくなればいいのにっ」て泣いて、自分の弱さから逃げてばかりいた私だったけど、結局、泣くだけ泣いたらお母さんにお願いして近くにあるスイミング教室に自ら通いだした。1年で全種目をマスターし、中学、高校は水泳部なみのクジラに成長したわたし。お母さんはそれをこっそり見に来てまた泣いてた。

中学校になって、あたらしい環境になかなかとけ込めないと不安になり、また学校に行けない日が3日ほどあった。不安で、不安で、1日中家にとじこもり、泣いてばかりいたことがあったけど、泣くだけ泣いてすっきりしたわたしたは自ら学校にいくようになり、卒業する頃には生徒会長になった。友達にたくさんめぐまれ、人生を満喫していたあの日。こんな自分をかげから支えてくれていた両親がいて。

高校も、弱虫で人見知りなわたしは両親や友達にすくわれてスタートした夢の首里高校生活だったんだけど。悩むだけ悩んだら、世界一の青春に大満足で卒業したあの日。



ユタに行ったときも、ハワイに初めてきたときにも、カリフォルニアにいったときも、最初はなれないこと、自分のできないことにいっぱいいっぱいで泣いてばかりいたけど、泣くだけ泣いたら自分の意思で道を選んできた。

結婚だってそう。

悩んで、悩んで、泣いて、迷って、そして最後にはいつも自分の意思で立ち上がることを選んできた。たくさんの支えの中で。

ジャンプするときに思い切りしゃがむように
とことんしゃがんできた私だけど
おかげで出会えたたくさんのよい仲間や家族への感謝。



こうやってみると、しゃがんだことは悪いことじゃなかったと気づいたわたし。
あのふんばりがなかったらこんなに充実した人生はなかっただろうなって感謝でいっぱいになった。泣き虫もわるくないなって笑えるようになって。

だから、今だってこれからおこるジャンプの準備をしてるんだろうなって
泣いても、悩んでも、前向きにそれを乗り越えることを選べるなら、泣き虫でもいいじゃんって開き直ってしまった単純なわたし。笑

今できることをすこしずつはじめればいい。

ライズボールでも、ライスボールでも、バレーボールでもいいから、ふじからしく、今を一生懸命いきていかないと。




人は、一番弱っているときに、一番強くなれる。


 And if men come unto me I will show unto them their weakness. I give unto men weakness that they may be humble; and my grace is sufficient for all men that humble themselves before me; for if they humble themselves before me, and have faith in me, then will I make weak things become strong unto them.” (Ether12:27)


泣いてばかりいないでそろそろ立ち上がる時がきた。


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